【淫語ボカロ】宗教団体真メグデスElza「ELZA」feat.ゆかり 付録「木下桜子のDTM講座~アレンジ編」他
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▼商品紹介PV https://www.megdeath.com/?pgid=k7ucyedk-4d2f5efb-21db-4fe1-8cc9-70929144416d 淫語ボカロはさらなる高みへ、ゆかりと暗闇でドッキリ! ユカリ・シュマイケル(vo)、メグデスへ加入! ユカリ・シュマイケル、エルザ・シュマイケル(key)が加入し、新体制を整えたメグデス。 淫語ボカロのさらなる高みを目指し、電撃発進。 僕たちは今、淫語ロックの歴史の目撃者となる…!! 【封入物】 ・WAV (全13曲)* * 20200405「ゆかりのおまんこ体操」を一曲追加しました。 ・歌詞カードPDF ・「木下桜子の感じるDTM講座 その4~アレンジ編」 ・「エルザのデモ」全10曲* *本アルバムのデモトラック。 これと「DTM講座」、そして本編収録曲を比較することで、「アレンジで曲をどう編曲するか」がわかるようになっています。 DTMでアレンジを学習されたい方向けのマニアックなオマケです。 【注意】 ※本商品にカスタムメイド3Dの映像は含まれていません。
1 | 淫乱のパトス |
2 | おまんこプリンセス |
3 | おっぱいプレスを喰らいなさい |
4 | ロックンロール・イン・ザ・マンコ |
5 | トゥルーエンド |
6 | オナニーショーへようこそ |
7 | クレイジードッグ |
8 | オナホガール |
9 | マン汁&ザーメンレイン |
10 | オナニーレディーの憂鬱 |
11 | マリア |
12 | 応接間のテレネーゼ |
13 | ゆかりのおまんこ体操 |
アルバム解説「ELZA」/アナリス松岡
まず、訂正をしておかねばならない。 本作の歌詞カードに封入されているアルバム解説を依頼されたのは昨年の12月。 そのとき、僕は仕事でニューヨークに滞在していた。 当然ながら、ニューヨークではボカロに関する情報は錯綜しており、日本現地での正確な情報が掴めていなかった。 ここで紙幅をいただいたので、歌詞カード内の解説で説明しきれていなかった事実を正しくお伝えしよう。 ・まず、メグデスの金看板であるメグ・ハルフォード(vo)は脱退していない。 ・本アルバム「ELZA」はメグデスの6thアルバムではなく、「宗教団体真メグデスElza」という全く新しいバンドの1stアルバムである。 ミッキー・ハット(ba)が第一子出産により、バンドでの活動の停止を強いられることとなった木下桜子は、ソロアルバムの計画に着手する。 そこでミッキーから「良いコンポーザーがいるんだけど起用してみないか?」と紹介されたのが、本アルバムの主役、エルザ・シュマイケル(key)だった。 木下はエルザのデモをいたく気に入り、メグデスとは全く別のプロジェクトとして、これを立ち上げようとする。 しかし「新規のプロジェクト立ち上げは金がかかる」と、レーベルからストップがかかる。 結果としては「宗教団体真メグデスElza」という、やや中途半端な名称でのアルバムリリースとなった。 弁解するわけではないが、こうした複雑な経緯が、情報が錯綜する原因だった。 その昔、ブラック・サバスでロニー・ジェイムス・ディオ脱退時、 リーダー、トニー・アイオミはグレン・ヒューズと全く、新しいバンドを立ち上げようとした。 しかし、あくまで「ブラック・サバス」の看板にこだわるレーベルの意向で「ブラックサバス feat.トニー・アイオミ」といういうバンド名でのアルバムをリリースすることになった。 今回の「ELZA」のリリースにまつわる構図も、それとよく似ているだろう。 いずれにせよ、メグデスの看板はリーダーの木下が考える以上に大きなものとなっており、 もはや、木下個人の意思では、その看板を勝手に外すことは許されない状況にあるのだ。 ◇ アルバムの中身の解説へ移ろう。 前作「PINK BLOOD」は全20曲、しかも、大作志向の傾向が強かった。 この作業に半年を費やした木下は気分転換として、もう少し自分がリラックスして楽しめるバンド活動を考えていた。 (音楽の気分転換に音楽をやるというところが、いかにも木下らしいが) しかし、エルザから送られてきたデモを聴き、木下は「これは凄い!!」と強くインスピレーションを受けたそうだ。 そのデモは、本アルバムの付録に収録されている「エルザのデモ」と呼ばれるものだ。 我々は、木下が聴いたものと全く同じものを耳にすることができる。 「エルザのデモ」を聴き、「これは本気でやる必要がある」と木下は決断し、すぐさま仮病で有休を取得する。 そして全11曲、これを、1曲2日~3日のハイペースでアレンジ・レコーディングし、1か月で仕上げてしまったのが本アルバム「ELZA」だ。 半年以上を制作に費やした「PINK BLOOD」とは、ある意味、両極端に位置する作品であるともいえる。 短時間で仕上げたため、テクニカルなインタープレイや、木下流の複雑なコードチェンジは後退している。 その一方、木下が「凄い!」と感銘を受けた、エルザの書いたメロディーがシンプルに美しくまとめられている。 本作、デモや作曲の段階では、メグデスのメンバーはほとんど関わっていない。 あくまで、レコーディング段階で参加したに過ぎない。 にもかかわらず、サウンドはまぎれもなくメグデスとなっているのが音楽の面白いところで。 特に、”IQ127の絶対美少女ベーシスト”、ミッキー・ハットの豊富な音楽知識に裏打ちされたベースラインは絶妙だ。 本作のような「歌メロ重視」の楽曲でこそ、ミッキーは力は本領を発揮するのだろうか。 バラード風、ジャズ風、あらゆる楽曲において「これしかない」というラインを導き出している。 フライングVの神、マイケル・シェンカーの継承者と目されるジャイアント・シュナイダーのリード・ギターも、勿論健在だ。 特にオジー・オズボーンの「クレイジー・トレイン」を彷彿とさせる「クレイジー・ドッグ」では、絶妙なオブリとギターソロで曲を彩っている。 しかし、このアルバムの主役は、なんといっても、ユカリ・シュマイケル(vo)だろう。 挑発的なエロティシズムを持つゆかりは、バンドの空気を一変させた。 メグ・ハルフォードが、音大院生らしい「緻密に構築されたコーラスワーク」で、全体を優しく包み込むようなアプローチで踏み込むのに対し。 ユカリは、一直線に胸元に飛び込んでくる直線的なロックンロール型のイン・ファイターだ。 「オナニーレディーの憂鬱」では、ゆかりの挑発的な「煽りオナニーボイス」も聴くことができる。 「これはメグデスではない、もうひとつのメグデス」 木下は、このアルバムをそう評する。 ユカリ、エルザの加入により、よりシャープに、そしてキャッチーさを併せ持ったメグデス。もはや、メグデスに死角はない。 コロナウイルスの影響で、史上まれにみる円高。 不幸中の幸いか、その円高の影響で本アルバムは通常のメグデスのアルバムより安い価格で市場に出荷されることになった。 手に取りやすい価格、しかし、内容は珠玉のロックアルバムであり、淫語ボカロ入門者にも最適なアルバムだと、僕は自信を持って勧める。 果たして、ロックンロールはどこへ向かうのか。僕たちは今、その歴史の目撃者となる。 (2020.3.15)